2020199月
母子篇 第6話 抱っこについて-前半

母子篇 第6話 抱っこについて-前半


目からウロコの使いこなし術!

こんにちは。自分で良くなる力を引き出す整体師/ベビーラップ・アドバイザーの堀内千賀子です。
私生活では3児の母としてバタバタ奮闘の毎日で、もうすぐ第4子が生まれてきてくれます。いちばん下の娘は2歳を過ぎてよく歩くようになりましたが、疲れた時や甘えたい時など、まだまだ抱っこ紐は活用しています。上のお兄ちゃん2人はなんだかんだで3歳頃まで抱っこ紐を使っていたと思います。

今回は私が長年付き合ってきた抱っこ紐の、目からウロコの使いこなし術をシェアしたいと思います。


ポイントは、ぴったり密着「コアラ抱っこ」!

赤ちゃんの抱っこの姿勢は、お尻よりも膝が高く、背中は緩いカーブの「コアラ抱っこ」が理想的です。
赤ちゃんが自ら抱きつくようなこの姿勢は、生まれてすぐの赤ちゃんが自然にとる姿勢でもあり、赤ちゃんが安定します。
この姿勢をキープするために、抱っこ紐を選ぶ際には、背あてが赤ちゃんの膝から膝まで、そして背中全体をしっかり包んで支えてくれるものを選びましょう。
ちいさい赤ちゃんの場合は、成長を見越して股幅(膝裏から膝裏まで)が調整できるものがよいでしょう。

そして、赤ちゃんを素手でギュッと抱っこするように、抱っこ紐でも隙間なくぴったり密着してみてください。赤ちゃんが転落するような隙間はまずなくなりますし、赤ちゃんも触れ合うことで安心します。


ウエストベルトを高い位置に

腰ベルトと呼ぶことが多いと思いますが、今日からはぜひ、ウエストベルトと呼んでください。

赤ちゃんが自分のおへその奥(大人の重心)よりもなるべく上にくるように抱くと、不思議と少し軽く感じます。世界の民族の中には頭の上に物を乗せて運ぶ人がいますが、重心の上に物を乗せると楽に動けるという、身体の使い方をよく知っているからこその工夫なんですね。


ストラップを調整する

ぴったり密着する秘訣は、抱っこするたびに調整すること。しっかり調整しておけば転落が防止できるだけでなく、赤ちゃんが左右に揺れて肩ベルトがお母さんに食い込むことも避けられます。
(登山用のリュックサックを思い出してください。チェストベルトやウエストベルトは、身体にフィットして揺れを少なくする効果があります。同じように、抱っこ紐をうまく調整して赤ちゃんとぴったり密着できれば、背負う人の負担はとても軽くなります。)

具体的には、まず、ご自身の抱っこ紐の調整できる部分を探ってみてください。多くの抱っこ紐には、調整できる部分が数カ所あります。そして、できるだけ自分の身体とフィットするようにベルトを引き締めてみてください。後ろのバックルはあまり上過ぎにせず、肩甲骨の辺りでフィットする高さを探ってみましょう。手が届かなくなったとしても、外す時に肩ベルトを先に緩めることで、後ろのベルトが手の届く位置に上がってきます。





抱っこが赤ちゃんの発達を促す?

あまり知られていませんが、実は、正しく抱っこすれば抱っこしているだけで様々なセラピー効果が得られることが分かっています。
まず、愛情ホルモンのオキシトシンがたくさん出ます。次に、赤ちゃんが安心することで赤ちゃんの学習効果も高まります。さらに高い位置での抱っこは、視覚など赤ちゃんの五感にたくさんの刺激を与え、脳の発達を促します。そして、密着して抱っこすれば大人の動きを敏感に感じ取れるので、運動感覚を学んだり、ほどよい揺れから血行促進効果も得られます。

日本小児整形外科学会では、赤ちゃんの股関節脱臼を防ぐために、歩き出すまでは「コアラ抱っこ」を推奨しています。赤ちゃんの股関節は大人のように完全に骨化しておらず、未完成と言えます。健全な発達のためには、赤ちゃんにとっての自然な姿勢で抱っこすることが大切なのです。

実家から離れて暮らす中、両手の空く抱っこ紐は私にとって育児必需品でした。でも、それよりも抱っこ紐に助けられたことは、いつもくっついていることで「気づき」、「気づいてもらえる」という愛着形成に欠かせないスキンシップが日常生活の中で気軽にたくさんできたことです。

どうか、大人も赤ちゃんも我慢せず、双方にとって心地よい抱っこを探してみてください。



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